1.「バリスタマシン」と「全自動マシン」
セミオートマシン
メリット |
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・クオリティ重視 トレーニングを積めば、美味しさの追及が可能 ・演出効果 1杯1杯、お客様の為にバリスタがコーヒーを作る おもてなし ・ランニングコスト軽減 マシン構造がシンプルな為、故障リスク少ない ・デザイン性 導入機器によっては、お店のランドマーク にすることが可能 |
デメリット |
・不安定性 トレーニングを積まなければ、クオリティの低い メニューを提供してりまうリスクがある メニューを作るスタッフの熟練度により、 クオリティにばらつきが出る可能性がある ・人件費 バリスタ育成や、ドリンク専門スタッフ雇用の 必要がある |
フルオートマシン
メリット |
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・オペレーション重視 ボタン1つでコーヒー・アレンジメニューの提供が可能 その手軽さから、ドリンクバースタイルの店舗運営も可能 ・人件費削減 バリスタを育成する必要なく、誰でも簡単に安定したクオリティで メニューの提供が可能 |
デメリット |
・故障リスク マシンの構造が複雑で部品点数が多く、セミオートマシンと比較し、 故障のリスクが高い ・演出効果× 手作り感や演出効果に乏しい |
2.「シングルボイラー」と「マルチボイラー(ダブルボイラー)」
シングルボイラー
システム |
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蒸気をつくる為に、沸騰したお湯が溜められているボイラー(スチームボイラー)内に、ヒーティング機能の無い水が入った小型ボイラーが刺さり、スチームボイラー内の沸騰したお湯の湯せんで抽出湯が温められる。
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メリット |
20A程の電力で可能できる省エネマシン |
デメリット |
抽出湯温が設定できず、カップクオリティに相違ができやすい |
マルチボイラー(ダブルボイラー)
システム |
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蒸気をつくる為に高温湯が溜まるスチームボイラーと別に、ヒーティング機能を持ったコーヒーボイラーが装備され(マルチボイラーは抽出口毎)、抽出に適した湯温を設定・管理することができる。
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メリット |
抽出湯温が設定でき、同状況で抽出が可能、同じ抽出作業を行う事でカップクオリティに相違がでにくく安定抽出が可能に
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デメリット |
30A以上の電力が必要 |
セミオートマシン
3.「マニュアル」と「ボリューメトリック」
マニュアルマシン
メリットと特徴 |
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・メニューやお客様の好みに合わせ自身で抽出量をコントロール ・職人肌の方 |
デメリット |
・経験値必要 ・目分量な為、人が代われば多少の誤差が生じる ・抽出中は目が離せない |
ボリューメトリックマシン
メリットと特徴 |
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・流量計測器(フローメーター)※により抽出量設定可能 ・抽出量設定によりスタッフごとの誤差を最小限にし、安定性を提供 ・マニュアル操作も可能 |
デメリット |
・グラインド毎のパウダー量やメッシュによって抽出時間が異なる |
~全自動エスプレッソマシン編~
全自動エスプレッソマシンとは?
ボタンを押すだけで豆のグラインドから抽出までを自動で行ってくれるマシン。
付属又はオプションでマシン横にミルククーラ―を設置でき、ミルクメニュー(カフェラテ・カプチーノ等)の提供もボタンを押すだけで可能。
マシンによってはパウダー(ココア・抹茶等)やシロップ(チョコレート等)、スチームが利用できるものもある。
バリスタを育てることが難しい店舗様や、料理がメインでコーヒーの提供に手を掛けたくない店舗様、ドリンクバーを検討している店舗様にお勧めのマシン。
〇提供杯数
全自動マシンを選ぶ上で、最も重要な基準は抽出能力です。
店舗様にて、1日にどれくらいの杯数が出る見込みか。席数やメニュー構成から試算し、出数に見合ったマシンを選定する必要があります。
マシンの抽出能力を超えた提供を続けると、故障のリスクが高くなります。
全自動マシンは、グラインダー・抽出ユニット・ボイラー等、様々な部品から成り立っております。
部品点数が多く、複雑な機構の為、セミオートマシンと比較して故障のリスクの高い機器です。
店舗様の規模に合ったマシンを選定することで、故障のリスクを減らすことが可能です。
〇オペレーション
提供オペレーションも、大切な選定基準です。
全自動マシン1台で、全てのコーヒーメニューを提供したいのか?
ハンドドリップや、ドリップマシンでメインのホットコーヒーを提供し、アレンジメニューのみを全自動マシンで提供したいのか?
このようなオペレーション次第で、同じ席数でも、機器の利用頻度は変化します。
〇コスト
全自動マシンは、複雑な機構ということもあり、能力の高いものほど高額です。
イニシャルコストはどれくらいに抑えたいかも、重要な基準です。
〇ターゲット顧客
店舗様のターゲット顧客も、マシン選定に大きく影響します。
女性がメインターゲットのカフェであれば、ミルクメニューやカフェモカのようなアレンジメニューが多く出ることが予想されます。
女性に喜んで頂く為に、ミルクメニューが美味しく出せる機器を選ぶことも有効です。
〇提供メニュー
マシンで、どのようなメニューを提供したいか、注力したいかも大切な基準です。
ホットコーヒーのみなのか、カフェラテ等ミルクメニューが必要なのか、カフェモカや抹茶ラテが必要か、
それらを1タッチで抽出したいのか、ミルクはスチームノズルを使って手で温めたいのか等により、選択すべき
マシンも変わってきます。
〇サイズ
厨房内や、ドリンクカウンターに入るマシンかどうか、ご確認下さい。
ハイスペック機になると、大型なマシンも多く、入らない・作業スペースを確保できないといった可能性も出てきます。
エスプレッソグラインダー
1.「エレクトロニックタイプ」と「ドーサータイプ」
エレクトロニック (オンデマンド)
メリット |
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・コーヒー豆のロスが少ない
・誰にでも扱いが簡単 ・必要な量だけグラインドできる ・均等に粉が落ちてくる ・100V日本仕様 ・精密機器 ・お手入れが簡単 |
デメリット |
・ドーサーと比較するとコストが高い |
ドーサータイプ
メリット |
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・イタリアンバールスタイル ・こだわりのバリスタ職人向け ・100V日本仕様 ・精密機器 |
デメリット |
・コーヒー豆のロスが多い
・扱いに習熟が必要 ・毎日のお手入れを怠ると残った粉が酸化して、味に影響が出る |
2.二種類のブレードの違い
フラットブレード
特徴 |
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一対の向かい合った平面の刃の間に入ったコーヒー豆を粉砕する事でグラインド 上刃と下刃の隙間の距離で挽き目の調整を行う |
メリット |
粒度の均一性が高い コーヒーのフレーバーをシンプルに表現可能 比較的リーズナブルな導入コスト |
デメリット |
回転数が多く、熱が発生しやすい コニカルと比較すると交換周期が短い 刃が摩耗すると微粉が発生しフラットの良さが失われる 短期でのブレード交換推奨 |
コニカルブレード
特徴 |
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固定された刃と回転する円錐状の歯の間を豆が通ることでグラインド
フラットと同様、刃と刃の隙間の距離で挽き目の調整を行う
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メリット |
立体感のある複雑な味覚表現が可能 低速で回転するため、豆を挽く際の発熱・豆に与えるストレスを抑制 フラットと比較すると交換周期が長い |
デメリット |
導入コストが比較的高い |